投資経験がないけど投資信託くらい買っておこうかと思っている人が最低限注意すべき3つのこと

ちょっとお得なネタ


「貯蓄から投資へ」の流れに抗えなくなっている人へ

今日日、投資には手を出してないけど、ネコも杓子も株だとか投資信託だとか言っているのでちょっと手を出してみようかな〜、と思っている人は少なくないはず。

多分それは、2014年に開始されたNISAが投資に興味がない層まで周知されて来たからだし、2015年にかけて日経平均株価が順調に上昇を続けて、その後一度下がったとはいえ、2017年の今も10年来の高い株価を示していて、株や投資信託で儲かった人が周囲にいるからだと思う。

実を言うと僕も大した違いはなくて、10年近く前から証券口座は持っているけど、ビビりな性格から数万円単位でのやりとりしか行わず、しかもちゃんと勉強もしていないし、センスの欠片もないのでお金は増えても減ってもいなかった。

でもって、ちょっと数十万円くらい突っ込んでみるかと思って、騰落率ランキングだけを頼りに投資信託を購入したのが2015年半ばで、ご存知の通りその後世界的に株価は大きく下がり、結局購入金額の3分の1くらい失ったりもしてる。それでもそれほど落ち込んでいないのは、人から勧められたり、株主優待のためになんとなく購入した株が思いの外、高値をつけてて全体的にはそれほどマイナスにはなってなかったりするからだけど、それも結局僕のセンスがないことを後押ししてるに過ぎない。

とはいえ銀行に余剰資金を寝かしているのは我慢がならないのだ。で、ある時読んだのがこの本。

投資を生業としている人からは更に馬鹿にされそうだけど、僕は結構素直な性格なので、少なくともセンスのない僕自身の判断よりはあてになるだろうと思って、実際にこの本に習ってインデックス投資を開始したりもしている(後日談)

この本で語られているのは、株価や為替の未来なんて確実に予測できる人はいないということと、素人が手を出すなら投資信託くらいにしておけということ。この投資信託のコーナーで、僕が2015年に行った判断の愚かさが見事につまびらかになる。

僕の二の舞にならないように全く知識なく投資信託を購入しようと思っている人は、最低限以下の3つだけはおさえておいて欲しい。


投資信託の信託報酬(運用管理費)に注意

投資信託には信託報酬、言い直すと運用管理費がかかる。

株と違って、投資信託は購入者に代わってプロなどが売買を行ってくれるので当たり前といえば当たり前なのだけど、これが投資信託によって結構違う。

1%とか、高いものだと2%とかが1年でかかるため、運用成績がそれ以上でないと、ただ管理費をとられただけでお金は目減りしてしまう。5%くらいの運用を期待している人からすると2%の管理費というのは大きなハンデだ。投資信託を購入する場合はこの信託報酬がなるべく低いものを選ぶべきとのこと。

例えば、前述の本でも紹介しているインデックスファンド(日経平均株価に連動するよう機械的に運用を行う投資信託)の信託報酬は0.27%と非常に低い。

ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド
運用の概要:国内の株式を投資対象とし、日経平均株価の動きに連動する成果を目標に、日経平均株価に採用されている銘柄の中から、200銘柄以上に等株数投資を行います。
買付手数料(税込):なし
信託報酬 (税込)/年:0.27%


買付手数料に注意

投資信託を購入する時には手数料がかかる。株式の購入時にも手数料がかかるので当たり前じゃないかと思われるかもしれないが、これもやはり馬鹿にできない。

というのも手数料が購入金額に対してかかってくるからで、多くの投資信託が1〜2%程度の買付手数料を設定しているが、100万円の投資で1万円最初に取られてしまうのは、やはり大きなハンデだ。高いところだと3%などを設定しているところもあるので要注意だ。


解約(売却)時の税金に注意

維持、購入時と来たら、売却時にかかる費用がやはり気になるところ。売却時には信託財産留保額と呼ばれる費用が発生することがあるが、これは多くの投資信託で無料で、設定されていても0.5%程度だったりするのでそれほど気にする必要はない(少ないに越したことはない)

それ以上に気になるのが税金で、利益が出た場合は20.315%の税金を支払う必要があるため、せっかく出た利益の5分の1がもってかれてしまい、これもやはり馬鹿にできない金額である。

で、そんな時のNISA口座だ。投資に詳しくないけど、投資信託くらい買っておこうと思っている人は、当然NISA口座を活用していないだろうから、NISAの非課税枠120万円/年をフル活用することで5年で最大600万円分の非課税の投資枠を利用することができる。

詳しくはNISAの記事を参照して欲しいけど、例えば100万円分のインデックスファンドをNISA枠で購入して、10年後に150万円で売ったとしても、この50万円の利益には税金がかからないというものだ。

年120万円という制限はなかなかに絶妙で、まさに余剰資金でちょっと投資信託でも買って、長期保有しておこうと考えている人のためのシステムだ。
これから投資を始める人でNISA口座を開設していない人は、売買を始める前に作っておこう。


と、まぁ知ったかぶって書いてるけど、もちろん2015年に投資信託を買って損をした当時の僕は、こんなことは知らなかったので、一般口座で信託報酬1.7%、買付手数料2%の投資信託を購入してしまっており、見事に損失に拍車をかけた形となったわけだ。もう一度言うけど、この投稿を読んでくれてる方は、ぜひ僕の二の舞にならないよう注意して欲しい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました