iDecoのメリットばかり語られているけど、そもそも利用できないサラリーマンもいるよ



個人型確定拠出年金(iDeco)に加入できる幅が会社員などにも広がり、右を向いても左を向いても、iDeco、iDecoとメリットばかりが語られているけど、そもそもiDecoを利用できないサラリーマンもいるよ、というお話。


一応iDecoをおさらいしておこう

iDecoはお金を積立運用するにあたり最強、これはもう疑いようのない事実だろう。
なんといっても積み立てた金額が全額所得控除の対象というのがiDecoを最強たらしめる理由で、

32歳、年収600万円で共働き、子供が1人いる会社員の場合
12,000円/月(144,000円/年)を積み立てると
1年間で43,800円分が所得税と住民税から差し引かれる
※節税効果のシミュレーションはこちら

所得税率や住民税率がわかっている場合、以下でも簡易的に計算できる。
所得税率20%、住民税率10%で計算するとだいたい同じくらいかな。

積立額 × (所得税率+住民税率) = 節税できる額

つまり、ものすごく簡単に言うと年金として14万4千円積み立てるだけで、元々税金として消えていた4万3千円が手元に残るわけで、いつのまにかお金が18万7千円になっているということ。銀行の金利どころか、株で運用益を出そうとしてもなかなかこれほどの金額を安定して得られる方法はない。

もちろん気をつけないといけないのはiDecoは投資だということ。
投資というからには元金が100%保証されるわけではないから、目減りする可能性もゼロではない。だけど、運用商品は自分で選べるので、例えば国内債権や外国債権連動ファンドを選択すれば、信託報酬(運用手数料)も0.1〜0.2%と低く、元金割れのリスクも抑えて運用できるはずだ。元金が割れないのであれば、節税分の金額が丸儲けできるので、これを最強と言わずに何を最強と言うのかと。運用益が非課税になるNISAとはわけが違う。特に僕みたいな投資の素人こそ手を出すべき代物だろう。

というわけで僕も早速申し込もうと調べて見た。拠出限度額とか小難しい話は調べてもなかったし、最初は当然加入できるものと思っていた。


iDecoナビで加入資格があるかを調べてみる

加入資格があるかどうかはiDecoナビで簡単に調べられる。
ここで無条件で加入資格ありとなった人は、この先の記事は読まずに早速iDecoに申し込んでください。
この先は、あまり語られていない加入資格のない会社員についての記載なので。

60歳未満ですか? → Yes
現在の職業は? → 会社員
企業型確定拠出年金に入っていますか? → Yes
マッチング拠出ができる仕組みがありますか? → No
結果:会社の企業型年金規約が個人型DC加入を認めている場合は加入できます。

ん?会社員が加入できるようになったんじゃなかったの? Q3がちょっと怪しい気がする。


ちょっとだけ企業型確定拠出年金について調べてみた

今日日、退職金を確定拠出年金一本でまかなっている企業は多いだろうけど、いろいろ調べてみてもこの層に対する詳しい説明があまりない。

そもそもの企業型の確定拠出年金だけど、企業年金がない(確定拠出年金だけで退職金が支払われる)会社員の場合、55,000円/月が拠出の限度額で、会社が全額を拠出していない場合に限って、拠出枠を最大限利用できるよう個人が掛け金を上乗せできる「マッチング拠出」という仕組みがある(正確には会社が拠出している金額と同額まで個人が上乗せ可能)

iDeco、iDeco言ってるけど、この拠出額の上限55,000円/月は実は変わっていないので、

・企業型確定拠出年金で既に満額を拠出している人
・会社から全額が拠出されているわけではないけど、個人で上乗せして合計55,000円拠出している人(マッチング拠出を利用している人)

は、元よりiDecoに拠出できる金額枠を持っていないのだ。

ちなみに、先のiDecoナビのQ4で、

マッチング拠出ができる仕組みがありますか? → Yes
結果:残念ながら、あなたは加入することができません

となった人は、iDecoに加入しないでもマッチング拠出で企業型確定拠出年金の掛け金を増額すれば同様の効果が得られるので問題ない。

問題は、企業型確定拠出年金に加入しているけど、満額が拠出されておらず、更にマッチング拠出の仕組みもない人(個人的な予想だと人事制度が追いついておらずこのパターンになる人は結構多いはず)

例えば僕の場合、月額給与の一定割合が毎月の掛け金として拠出されていて、金額にしておよそ3万円強なので、要は2万5千円分の拠出枠を無駄にしているということ。で、こういう人は会社に聞いてみろという。


実際に会社に聞いてみた

会社の人事部に確認してみたところ
 iDeCoに加入できるようにする計画はありません
と一蹴された。そりゃそうだよな。

うちの場合は、月額給与の一定割合が拠出されるのだから、もの凄く給料をもらっている人は既に満額拠出しているはずで、若年層がiDecoに加入できるようにするために限度額(55,000円)を減らすと既に満額拠出している人はどうするのかという話になってややこしいのは確かだろう。

とはいえ、月額給与によらず一定額が拠出されている企業でも、とりあえず規約で限度額を55,000円に定めていると、望み薄というわけだ。iDecoに加入できるようにするためには個人が2万円/月を掛け金として拠出することを踏まえ、限度額を42万円(55,000×12-20,000×12)に設定しておかないといけないようだ。

つまり、既に企業型確定拠出年金に加入していて、限度額まで拠出されていないけど、マッチング拠出の仕組みはないし、規約でiDecoへの加入を認めていない(または対応が追いついていない)場合は、基本的には泣き寝入りするしかないということ。

こういう大切なことは最初に言ってくれよな! と思ったので書き連ねることにしました。えーん。



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