海外旅行で外貨を入手するなら両替よりキャッシングがお得?そうでもなかった

この間、グアムに行った際に、ドルの入手方法について一通り調べてみた。

空港での両替が王道だと思うけど、キャッシングの方がお得っぽいという情報を入手したので、僕も実際に試してみたところ、海外ATMの手数料が高くて、全然お得ではなかった。鵜呑みにすると損することもあるよ、という戒めの意味を込めて、同じ考えの人のために記しておく。


そもそも外貨を入手する方法にはどんなものがあるか

クレジットカードのキャッシングで現地調達する
今回僕がとった方法で、現地のATMでクレジットカードのキャッシング(借金)によりドルを入手するという方法。詳細は後述するけど、ネット上では両替所で両替するよりお得という情報が多い。

空港の両替所で両替する
出発前に国内の空港でまとまった金額を両替するという方法。昔から多くの人が使ってる方法だと思う。両替手数料率は一般的に3%程度。

銀行で両替する
空港じゃなくて事前に銀行で両替しておくという方法。両替手数料率はやはり3%程度というのが通説。外貨両替を行なってる店舗に足を運ぶ必要があり、最寄りにあるなら良いけど、そうじゃない場合、交通費を考慮するとお得感は全くない。

大黒屋で両替する
金券ショップの大黒屋でドルを両替するという方法で、手数料率は2%程度とのことで、ネット上では最もお得な手法と紹介されることが多い。とはいえ、銀行よりもドルを取り扱ってる店舗は限られ、最寄りにないとやはりお得感はない。ネット上でも注文できるらしいけど、送料700円を考慮すると、かなりまとまった金額の両替が必要になりそう。

FX口座を使う?
「ドル 両替 お得」とかでググると、検索上位に出てくるサイトの大半が、最終的にこの手法を勧めてくる。完全にアフィリエイト目的なので、実際にお得なのかもしれないけど考慮外。


こんなところ。で、通勤経路に外貨両替を取り扱う銀行もなく、大黒屋もなかった僕は、キャッシングか空港での両替の二択で比較検討することにした。


クレジットカードでキャッシングする場合の手数料

空港での手数料率は3%程度とすでにわかってる。ならば、キャッシングの場合はどうか。僕が事前に調べたのは以下の情報。

海外キャッシングサービス – セゾンカード
例えば2万円分をドルにした場合・・・(1ドル=100円で計算)
国内で両替した場合の平均的な両替手数料率3%で計算すると両替手数料600円
海外ATMでキャッシングご利用から14日後に一括返済すると利息・手数料合計353円(年利18.0%、ATM手数料216円※を含む)

キャッシングの場合、基本的には手数料の上乗せなく、その時の為替レートでドルを引き出せるため、返済までの利息海外ATMの利用手数料※が、余分に支払う金額となる(※セゾンの場合は1万円以下で108円、10,001円以上で216円)。上記の内容だと、ATM手数料を含んでも2万円で353円ということで、利息・手数料の合計が1.8%と、大分お得に見える。ならばキャッシングだ。

で、実際にどうだったか。

キャッシング(現地)両替(国内空港)
レート114.9581117.68
入手したドル80ドル80ドル
支払った円9,535円9,415円

※両替の金額は空港で確認したレートに対し、仮に80ドル分両替した場合の値

支払いは主にクレジットカードで行なったので、80ドルだけキャッシングしたのだけど、あれれ? キャッシングの方が実際に支払った合計金額が高い
内訳は教えてくれないので、返済金額として振り込んだ金額やクレジットカードの利用明細、セゾンのHPより内訳を推測してみた。

合計金額の内訳メモ
ドル購入金額9,196円当時のレートから計算
利息17円4日分の利息
海外ATM利用手数料108円1万円以下で108円。セゾンに支払う
ATM手数料402円Bank of HawaiiのATMの利用手数料
現地ネットワーク利用手数料-188円AMEXが負担してくれるらしい謎の金額
合計9,535円

帰国後、セゾンに電話確認してキャッシングの繰り上げ返済をしたい旨を伝えたところ、振り込んでほしい金額として提示された金額は4日分の利息も含めて、9,427円。この他に、セゾンの定める海外ATM利用手数料108円(1万円以下の場合)がクレジットカードの利用明細に掲載されているので、合計で9,535円。高い。

なぜこんなことになったかというと、僕はホテルのロビーに置いてあったBank of HawaiiのATMでキャッシングしたのだけど、このATMの利用手数料3.5ドル(当時のレートで402円)と高額であったからだ。


海外でキャッシングを行う場合の手数料には要注意

要はATM利用手数料を二重に支払う必要があるということ。利用手数料が無料でない限り、ATMを設置しているBank of Hawaiiに利用料を支払い海外キャッシングの手数料をセゾンに支払うことになる。銀行によっても様々だと思うので一概には言えないけど、この前者の現地ATMの利用手数料を気にしておかないと、額によっては全然お得じゃないということになり得る。盗難のリスクを恐れて、こまめに少額を引き出していたりすると負担は馬鹿にならない。

また、僕は繰り上げ返済のため、銀行振込で支払いを行なったけど、この時、振込手数料がかかるようなら、それも本来は加味する必要があるはずだ。振込以外で繰り上げ返済を行う方法としては、クレジットカード会社の提携してるATMで支払うという方法があるけど、このATMでも手数料がかかる場合がある。繰り上げ返済を行う場合、振込手数料を無料にできるか、ATMの利用手数料は無料なのかを確認して置いた方がいい。金額によっては引き落としを待ってもさほど変わらないということもあるだろう。

繰り返すと海外でキャッシングで外貨を入手しようとする場合、以下の手数料を考慮する必要がある。

  • クレジットカード会社に支払う海外ATM利用手数料(概ね108〜216円)
  • 現地の銀行に支払うATM利用手数料(僕の場合は3.5ドル)
  • 振込で繰り上げ返済をする場合の振込手数料
  • ATMで繰り上げ返済をする場合のATM利用手数料(無料または108〜216円くらい)

キャッシングがお得と言ってるサイトは多いけど、上記手数料を加味してない可能性があるので要注意だ。


キャッシングの利息に注意

すでにちょっと触れてるけど、キャッシングの利息は日割計算なので口座引き落とし前に返済した方が基本的にはお得

例えばセゾンの場合は、月末締めの翌々月の4日支払いなのだけど、12月20日にキャッシングしたとすると、支払いは2月4日で46日も経過することになる。僕は帰国直後に繰り上げ返済したのでキャッシングからわずか4日ほどで返済できた。この両ケースを比較してみよう。金額は簡単のため2万円引き出したとしておく。

・引き落としを待つ場合の利息
2万円 × 0.18(年利) / 365 × 46(返済までの日数) = 454円

・帰国直後に繰り上げ返済する場合の利息
2万円 × 0.18(年利) / 365 × 4(返済までの日数) = 40円

この400円という差を大きいと考えるか小さいと考えるかは人それぞれだけど、空港で2万円を両替した場合の手数料はおよそ600円だから、引き落としを待ってると(ATM利用手数料などを含めると)キャッシングのお得感は全くなくなるということになる。

ちなみに繰り上げ返済の方法は、振込かATM支払い。セゾンカードの場合を例に少しだけ追記。

セゾンATMで返済する
セゾンATMで返済する場合、利用手数料が無料となる。ただしあまり設置されておらず、主要駅の近辺にある程度で、数はかなり少ない

セゾンが提携しているATMで返済する
提携金融機関のATMで返済をする場合、利用手数料(10,000円以下 108円、10,001円以上 216円)がかかる。
※提携先はみずほ銀行、セブン銀行、ゆうちょ銀行、イオン銀行、ローソンATM、他多数

カスタマーセンターに電話して銀行振込で返済する
電話をして繰り上げ返済したい旨を伝えると、日割りでキャッシングの金利を計算した上で、振込先口座と金額を教えてくれる。


まとめ:キャッシングは便利だけど必ずしもお得ではない

以上の内容を読んで、いろいろ面倒なので空港で両替しようと思った人は少なくないと思う。僕も、今回実際に体験してみて、それはほんとその通りだと思う。もし両親や親戚に勧めるなら断然、空港での両替だ。

とはいえ両替とキャッシングには、金額以外にも考慮すべきメリットやデメリットがあるとも思う。具体的には、出発前に優雅に過ごしたいのに両替で時間を大幅にとられてしまうことや、まとまった金額を持っていて盗難にあった場合のリスクとか。更に言うと、先進国なら大概、クレジットカード支払いで過ごせるので、そもそも現金を持ち歩く必要がなく、念のため少額の現金を持っておくという程度であれば、わざわざ両替の列に並ぶよりキャッシングで入手した方が楽だったりする。

まぁ、このあたりはケースバイケースなので、盲目的に両替よりキャッシングがお得と思うのではなくて、それぞれのメリットデメリットを自分なりに考えて、都度、適切な方を採用してもらえればと思う。

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