タイムズカープラスを使い始めて1年経ったので気付いたことを書き連ねる

ちょっとしたメモ

タイムズのカーシェアサービスであるタイムズカープラスを利用し始めて1年が経った。

1年もカーシェアを使い続けると、それはもうほとんど生活の一部になっていて、メリットは当たり前となり、デメリットには慣れてくる。新たな気付きなども減ってくるため、ここら辺で、利用し続けることで始めて気付けるメリットやデメリットなど、思ったことを書いておこうと思う。カーシェアを利用し始める人だけでなく、利用し続けるか悩んでいる人には、幾ばくかの参考になるはずだ。

※参考までに使い始めに書いた記事がこちら。カーシェアって何?という人もぜひ。

僕がタイムズでカーシェアを始めるにあたり考えたことまとめ
1歳児を連れてのお出かけがじわじわと大変になってきた都心での生活に車なんて必要ないというポリシーで、約8年。たまにレンタカーを借りる程度で何ら不自由なく生活を送っていたけど、子供が産まれてから1年半で、その考えが微妙に間違っているのではない...

 
先に述べておくと僕はタイムズカープラスは非常に気に入っていて今後もサービスを使い続けたいと思っている。運転はそこそこ好きだけど、車自体にはあまり興味はなく、自家用車を所有するつもりもない。気付きを書く上で、このスタンスがバイアスになっている可能性があるので念のためご注意を。

利用しないに越したことはない

いきなり元も子もない話だけど、実はこれが一番言いたいことだったりする。

自家用車を所有していない人がカーシェアを利用し始めると、これまで無かった出費が生まれることになる。月に3〜4回利用する僕の利用金額の合計はおよそ2万円/月だけど、車を買わないからといってこの2万円がどこかから湧き出してくるわけではないので、単純に貯蓄などに回せる金額が減るということになる。

カーシェアの方がコスト的には所有に勝る※ことは分かってるので、僕も前半は気にせず使い続けてたけど、ある時、家計簿を眺めていると、やはりカーシェアの利用を月1回でも減らすことが、支出の改善にもっとも効果的であることに気付いた。

※参考記事


 
カーシェアライフを始めると楽しくなってどんどん車を使って出掛けるようになるけど、盲目的に車という選択肢をとるのではなく、他の交通手段も加味した上で、車を使うべきか適切に判断するようにしたいところ。おそらくそれがカーシェアライフを続けられる一つのポイントであると思う。

例えば郊外のショッピングモールや公園に出掛ける場合、時間帯によっては渋滞していて移動時間が結構かかったりする。一方で、電車やバスで行くとあっという間に到着したりする。仮に電車やバスで行けない場所だとしても、そもそも電車やバスで行けるショッピングモールや公園で事足りるかもしれない。行きたい場所があって車を使うのではなくて、車を使うために行きたい場所を考えているとすると、目的と手段が逆転しているので、カーシェアライフを見つめ直しても良いと思う。改めて言う必要ないけど都内の電車とかマジですごい。ただし、ドライブ自体が目的で、目的地はどこでも良いという人は別だ。

タイムズのカーシェアの拡大スピードは結構すごい

これは住んでる地域にもよると思うけど、僕の住んでる地域はどうも需要>供給の傾向にあるようで、この1年で新たなカーシェア対象パーキングが2箇所増えた他、既存パーキングのシェアリングカーが5台くらい増車された。

毎月、タイムズから全国のシェアリングカーの増減のメールが来るのだけど、僕の住んでる地域に限らず、全国的に圧倒的に増車の方が多い。単純に利用したい時に利用できないリスクが減る、というだけでなくて、追加される車は当然新車なので、利用していて気持ちが良いというのもある。

とはいえ利用したい時に利用できないこともあった

僕の住んでる地域は徒歩10分圏内にシェアリングカーが20台くらいあるので結構恵まれてる方だと思うけど、その分、利用者も多いので、いざという時に利用できない可能性はまぁまぁ考慮しておく必要がある

1年利用して、利用できる車がないので出掛ける予定を変更したことは3、4回(レンタカーを借りてまで予定を貫くほどではなかった)、利用できる車がかなり遠くにしかなくて20分くらい歩いたことが1回といった感じ。

繁忙期でもなければ数日前なら基本は予約できるので、早めに予定を決めるように習慣付けるようにはなった。

車種が好きに選べるというのは大きい

これは所有には無いメリットだけど、同じ料金で、コンパクトカーやミニバン、SUVを好きに選べるのはかなりありがたい。近所に出掛ける時、荷物が多い時、知人を乗せる時、高速を使って長時間移動する時など、目的に応じた車種を選べるので使い勝手が非常に良い。

もちろん使い勝手だけでなく、よりランクの高い車や、新しい車を運転する時は気分的にも良い。新型シエンタが導入されたと聞くと、じゃあ乗り心地を試してみよう!ってなったり、ちょっと遠方へ出掛けようとなったら、よーし、CX-5
予約しちゃおう!ってなったりするなど。車種の選定は1年経った今でもちょっとワクワクする瞬間だ。出掛けるたびに車が違うので、僕だけでなく同乗者である奥さんや息子もいつもフレッシュな気分を維持できる。

あとは、車種に関する知識が多少はつくというのと、いろんな大きさの車の運転スキルを身に付けられるというのも地味にメリットかな。

一方で車好きには耐えられない可能性がある

当たり前だけど、シェアリングカーに自分の好きなものを置き続けることはできない。自家用車だと、車内を快適にするために収納グッズとか、クッションとか電気系アイテムとか、その気になればテレビや加湿器、扇風機とか置いたりできるけど、カーシェアだと持ち込んだとしても毎回設置&撤去が必要になる。この、カスタマイズができないという制約は車好きには耐えられない可能性がある。

更に、カーシェアで利用できる車種は数あるとは言え、高級な車は当然ないし、自分が乗りたい車種があるとは限らない。最初からどうしても乗りたい車種があるのであれば、カーシェアは選ばないかと思うけど、カーシェアライフを続けることで車が好きになって、もっと良い車に乗りたいと思い始めたら、カーシェアでは物足りなくなる可能性は十分ある

自業自得だけどキャンセル忘れが地味に痛い

カープラス会員に怒られること前提の上で、あえて書くと、予約していたことをうっかり忘れてしまい利用開始時刻になってしまったことが2度ほどあった。

言い訳すると、僕は別に、利用するか曖昧だけどとりあえず車をおさえておくという手法をとった訳ではない(タイムズカープラスは予約キャンセルは直前まで無料なので、予定は未定だけどとりあえず車だけおさえておくという会員がそこそこいる。個人的にはやり過ぎはマナー違反だと思ってる)

僕の場合、1週間前に来週はどこどこへ行こうと妻と話していて、じゃあ車おさえておこう!と予約したものの、前日に妻が別の予定を提案してきて、それいいじゃん!と乗っかったものの、車を予約していたことをすっかり忘れて当日を迎えてしまった。1回目は6時間パックにしていたので4000円強の出費となり、2回目はショートで予約していたものの3時間経過した後だったので保険も含めて3000円弱の出費となった(カーシェアを知らない人のために念のため説明すると、6時間とかのパック料金と、15分毎に料金が加算されるショート料金があり、前者だと利用開始時刻を過ぎると当然パック全額分の負担となる

利用開始時刻を過ぎるとキャンセルはウェブ上ではできないのも、すぐにキャンセルしたい身としては結構焦る点。僕の場合、運良く近所にいたので、現地に赴いて、利用開始処理&返却処理をすぐさま行った。遠隔地にいるケースも考えると、電話でもキャンセル処理できるようになってると予想されるから、急ぐ場合は気まずいけど電話でも良いかもしれない。

カーシェアライフの序盤だと、車を利用するのはちょっとしたイベントなので、予約したこととか忘れにくいかと思うけど、慣れてくると機械的に予約&利用してしまうので、うっかり忘れてしまうこともあるかと思う。利用開始の少し前にメールが届くよういなってるので、メールが来たらすぐ気付けるようにするとか、出掛ける予定が変更になった場合に、車を予約していなかったか習慣的に確認するようにしたいところ。

時間を気にし過ぎる節がある

まぁこれは最初から分かってたけど、パック料金でない場合、またはパックの時間を過ぎた場合に、15分単位で料金が加算されていくのでコスト意識が強い人だと、せっかくのお出かけが十分に楽しめない可能性もある。帰路で1時間レベルの渋滞などにひっかかると、脳内で料金メーターが上がるのが見えたりすることもある。下道で1時間かかるのなら高速にのって30分でついた方がトータルでお得、といった計算も常日頃の話。

これはある意味、時間もコストであるという意識が弱い人には、無為に時間を費やさないという習慣を植え付けることができて、メリットにもなり得るかとは思うけど、たまに36時間パックとか利用した時の精神的な余裕を考えると、やはり従量課金ならではのプレッシャーは少なからずあるとは思う。

汚いとまでは言わないけど気になることはある

カーシェアはシェアとはいえ、利用者同士が顔を合わせることはないのでシェア感は薄い。僕は若干潔癖症だけど、直前にどういった人が利用していたかとかそんなことはほとんど気にせずカーシェアライフを送れてる。

とはいえ、1年も利用し続けるとそうでもない時もある。同地域内の利用者層にもよるとは思うけど、車内に紙くずが落ちてたり、シートが砂やほこりでちょっと汚れていたりすると、ちゃんとしてる人ほど気になったりすると思う。一度だけだけど、後部座席のドアのドリンクホルダーにカビの生えたおつまみと飲みかけのビールが置いてあった時はさすがにイラっとした。翌週にたまたまその車を利用しようとしているウェーイ系の集団を見たので更に苛立ち度が上がったり。

あとは、どうしようもないのだけど、劣化が早い。新車が導入されても1年もすると車内の細かいところに埃がたまっていたりして、使い古された感が出て来る。ドライブも主目的であるお出かけの際に、数年使い続けられて4万kmとか走ってる車を使いたいとはあまり思わない。

タイムズも定期的に車内を清掃したり、車自体を入れ替えたりしてると思うのだけど、少しばかしスピードが追いついていないと思われる。返却時にゴミを残したりすることのペナルティを強化するか、綺麗に返却した人への恩恵を強化した方が良いかもしれない(詳細は省くけど現時点だとペナルティも恩恵もほぼないに等しい)


まとめ 今後も利用し続けるにあたって

1年かかったけど、カーシェアというのは、車という「選択肢」を手にすることであるというのがようやく理解できてきた。

車を手にした訳ではないので、所有と比べるとメリットもあるけどデメリットも当然ある。

最大のメリットはコストであるので、コスト度外視で車を所有している知人や同僚などと車の話をしていると、さすがに多少は劣等感を抱くことはある。実を言うとカーシェアの利用開始3ヶ月目くらいに、本気で車を購入しようかと考えた時期もあった。

とはいえ使わなくてもコストのかかる自家用車に比べると、コスト的に完全に有利な状態に立った上で、さも車を所有しているかのように、自由に車を利用できるカーシェアのアドバンテージはやはり大きい。

この、「所有しているかのように自由に車を利用できるようにしたい」だけの人はカーシェアが最適だと思うし、「車を手にしたい」人は自家用車を購入したら良いと思う。僕は前者であるので、今後もカーシェアライフを続けるし、より良く使っていくために、車というのは選択肢の一つであるのを理解して、目的と手段を混合しないようして行きたいと思う。



なんか言い訳くさくも、説教くさくもなってしまった。本当はカーシェア最高!1年前に申し込みを決めた自分、まじナイス!と書きたいだけだったのだけど笑



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