ダウ平均が前週末比1175ドル21セント(4.6%)安の安値となり、史上最大の下げ幅を記録したとのこと。
個別銘柄で短期売買してる人などは戦々恐々としてるかもしれないけど、インデックス投資で長期保有前提の運用を行ってる僕としてはただちに影響がないので興味深く見届けさせてもらってる。
どこまで調整が入るとか、いつまで調整局面が続くかとかそんなことは僕は分からないけど、こんな時こそ分散投資が真価を発揮するというのは分かる。分散投資というとちょくちょく僕のブログでも紹介させてもらってるWealthNavi(ウェルスナビ)のことが頭をよぎる。ならば運用状況をちょっとチェックしてみよう。
こちらの画像は17年の3月に60万円を初期投入して、月に1万円を積み立てていった場合のドルベースの運用状況。水色で塗りつぶされている部分が積み立てた資金の合計金額で、折れ線が運用成績だ。
当然、水色で塗りつぶされている部分より、折れ線が上に離れていればいるだけ良い。ということで、つい先日まで見事に上昇を続けていたのだけど、予想通りこの数日で急落している。分散投資といっても大半が株式に連動するETFで運用されているので落ちるのは当然。問題はどのくらい落ちたかだ。
ダウ平均は2月2日に大きく下げ、更に5日により大きく下げた。1日など急落直前のスクリーンショットをとっておかなかったのは悔やまれるけど、急落なんて予想できなかったのだから仕方がない。
でも、2日に下げた直後のポートフォリオのスクリーンショットはとっておいた。その後、史上最大の下げと言われるダウ平均の4.6%の下げがあった。この影響を受けた6日時点でのポートフォリオのスクリーンショットを並べてみる。
上が2月3日のポートフォリオで、下が6日のポートフォリオ。
5日の急落で合計192ドル減って、日本円にすると2万円以上が失われており、これだけみると結構ショックな内容だ。とはいえ17年が延々と上げ相場だったのもあり、運用開始時点からすると利益が3分の1弱減ったという程度。
内訳としては、当たり前だけど米国株、日欧株、新興国株が大きく益を減らしてる。一方で、米国債券はもともとマイナスだった値が少し減っている。金も少し増えたようだ。よく分からないので表にしよう。
資産クラス | 3日の評価額 | 6日の評価額 | 増減の割合 |
米国株 | 2402.1 | 2307.58 | -3.9% |
日欧株 | 1843.6 | 1768.4 | -4.1% |
新興国株 | 579.12 | 560.52 | -3.2% |
米国債券 | 964.8 | 968.67 | +0.4% |
金 | 758.34 | 760.26 | +0.3% |
不動産 | 305.84 | 296 | -3.2% |
合計 | 6853.8 | 6661.43 | -2.8% |
これをみると、日欧株が最大で4.1%の下げ、米国株は3.9%の下げ。米国債券と金はわずかながら上昇して、全体としては2.8%の下げとなってる。
ダウ平均は2日の終値が25520.96ドルで、5日の終値が24345.75ドル。この下げ幅は4.6%。
一方でWealthNaviは資産全体で2.8%の下げにとどまってる。理由としては、以下の3つ。
- 米国株のETFであるVTIがダウ平均よりも緩やかな3.9%の下げで済んでいる
- 新興国株、不動産のETFが米国株ほどには下げ幅が大きくない
- 米国債券、金が上昇してる
1つ目は、そもそもWealthNaviなど利用していなくてもVTIを直接購入してる人にも当てはまるけど、2点目、3点目は分散投資による好結果と言ってもよいと思われる。
もちろんWealthNaviなど利用せず、自分で分散投資できてる人はより良い結果を得られてると思う。とはいえ、自分で運用していると強気で株式のみに投資してしまったりすることもあるため、投資リテラシーの低い人はWealthNaviで資産を運用していた場合、今回の急落の影響をある程度抑えれたと言えるかなと思う。まぁ、年間1%という高い手数料をとられているので、こういう時こそ真価を発揮してもらわなければ困るわけだけど。
今回はスポットでの比較なので、このまま調整局面が続いた場合にどうなっていくかは、また様子を見て報告したい。
以下、参考までに。
上昇局面で運用成績について書いた記事。
超初心者向けにWealthNaviのことについて書いたものも。
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