イオンカードを持つなら断然「イオンカードセレクト」がお得!という巷に蔓延っている記事を見て、実際にイオンカードセレクトを申し込んで、WAON支払いをメインで運用しているのだけど、これ、普通のイオンカードでいいじゃん!ということにようやく気付いた。
ネットの記事を鵜呑みにしてイオンカードセレクトを申し込んで、特に必要のないイオン銀行の口座を作ってしまう人も結構いるのではないかと思うので、念のため書き記しておこうと思う。
二つのカードの違いから確認しよう。
イオンカードセレクトにあってイオンカードにない点
- WAONのオートチャージを設定すると200円ごとに1WAONポイント(還元率0.5%)
イオンカードセレクトがお得という記事をみると、上記のポイントを掲げた上で、ポイントの二重取りができるからお得!という論調になってる。ポイントの二重取りとは、WAONのオートチャージで0.5%+WAONの利用で0.5%=合計1%の還元率、ということ。
確かにこれは通常のイオンカードにはない還元率だったのだけど、それは2016年6月までの話。2016年6月からは、イオングループの対象店舗なら、イオンカードで支払った場合のときめきポイントはいつでも2倍。すなわち、200円ごとに2ポイント(還元率1%)となる。(参考)
ちょっと分かり辛いので、もう一度書くとこういうこと。
- WAON支払いの場合、オートチャージで0.5%、利用時に0.5%で合計1%還元
- クレジットカードで支払う場合、イオングループの店舗なら1%還元
ここのポイントはWAONのオートチャージでポイントがもらえるのは銀行口座からの引き落としに限るということ。クレジットカードでチャージしてもポイントは付与されない。つまりいずれにせよ、1%還元ということになる。
ただし、WAONは使えるがイオングループ対象店舗でない場合は、WAONで支払った方がいい。とはいえ、イオングループ対象店舗以外なら、わざわざイオンカードを使わず還元率1%の別のカードを使えばいいだけだ。
還元率は同等。なら好きな方を使えばいいじゃないかと思うのだけど、WAON払いを続けるためには口座に入金の手間がかかる。一方で、クレジットカード払いの場合は特に手間もなくレジでカードを通すだけで終了だ。
WAON払いのデメリット
- チャージ元のイオン銀行の口座に一定金額を常に保持しておく必要がある
- クレジットカードの利用ではないのでイオンゴールドカードのインビテーションが来ない可能性がある
後者はあくまで推測だけど、イオンカードを利用し続けると年間100万円、または累計500万円くらいでゴールドカード(年会費無料)のインビテーションが来ると言われてる。これが、WAON払いだとクレジットカードの利用明細はゼロになるため、いくら使っても来ない可能性が高い。
そんなの大したことないじゃんと言われるかもしれないけど、イオンカードを持ってる人は結構ゴールドカードを狙ってる人が多いので痛い人には痛い話だと思う。僕もゴールドカード自体は間に合ってはいるものの、ゴールドのミッキーのカードが欲しいと言えば欲しいのでクレジットカード払いに切り替えた。
一応紹介しておくと、イオンカードセレクトならではのメリットも少しだけある。
イオンカードセレクトならではのメリット
- イオン銀行の普通預金金利が年0.1%に上昇する
- 半年間のクレジット&WAON決済額の合計が10万円を超えると、毎月5・15・25日のオートチャージ時のWAONポイント付与が1.5倍(0.75%)にアップ
半年で10万円くらい頻繁に利用するなら還元率を1.25%(チャージ0.75%+利用0.5%)まで上げることができるのでかろうじてクレジットカード払いを上回ることができる。ただし、5・15・25日にオートチャージが行われた場合に限るので、狙ってチャージするのは至難の技だろう。
つまりイオンカードでなく、あえてイオンカードセレクトを選ぶべき人は以下のような人だ。
- イオン銀行の口座も一緒に手軽に作りたい
- クレジットカード利用よりも利用状況がすぐにわかるWAONの方がいい
- 電子マネー支払いをWAONで統一していきたいと思ってる
- 他に還元率1%のクレジットカードを持っておらずメインのクレジットカードとしたい(オートチャージのポイント付与率アップが期待できる)
まぁこんな人はごくわずかだと思うので、イオンカードセレクトでWAON払いの運用を始めようと思っている人は十分に注意して欲しい。
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