日本人が相対的に貧しくなっている? 各国の平均年収の推移を比較してみるとマジだった

最近、日本だけ成長から取り残されていて、相対的に貧しくなっているという記事を立て続けにネットで見たけど、GDPの比較だったり、世界市場を一つのパイとしていたり、時系列でなかったりしていて、いまいちやばさが実感できない。



もちろん僕もまずいことになりつつあるのは何となく分かってるつもりだけど、きっとピンと来ていない人もいるはずだ。

例えば、日本は成長し切っていて各国がようやく日本に追いついて来たんじゃない? 日本も豊かで、他国も同じくらい豊かで、みんな豊かなら別にいいじゃん! といった意見に、これらのデータは真っ向から答えられていないんじゃないかと思う。


じゃあ、何の比較ならピンとくるだろうか。。。 そうだ! 給料だ! 各国の平均年収をそれも時系列で比較すれば、分かるじゃん! 日本が相対的に貧しくなっているというのであれば、平均年収が追い抜かされている様がまざまざと示されているはず。

ということでデータを探したのだけど、これがなかなか見つからず、何とかOECDのサイトにたどり着く。OECD加盟国のデータしかないので中国とかタイとかアジアのデータがないのが非常に残念だけど、それでも予想以上に分かり易い結果が得られた。


平均年収の20年間の推移を比較

何これ動くの?OECDのサイトすげぇ!センスもいい! というのは置いておいて、この平均年収の推移を見ると、1995年の時点ではフランス、イギリス、ドイツの平均年収は日本と同等あるいは低かったにも関わらず、2015年の時点では軒並み日本より高水準になっている

というのも、どの国も右肩上がりで推移しているのに、日本だけ綺麗に横ばいになっているため。

平均年収の上昇率を数値化してみると、その差がまざまざと感じられる。フランス、イギリス、アメリカのサラリーマンの年収が2〜3割増えている一方で、日本だけ全く変化がない

国名1995年の平均年収2015年の平均年収平均年収の上昇率
フランス341804245524%
ドイツ399154581015%
イタリア32899351177%
日本3899438660-1%
イギリス318904230433%
アメリカ451235969132%

※単位はUSドル

これはさすがに、各国が日本にようやく追いついて来た、とか、みんな同じくらい豊かならいいじゃん、とか言っている場合ではない。追いつくどころか、追い抜かされ、他国が更に豊かになっているのに、日本だけ20年前のまま、というのは明白の事実のようだ。

いや、もちろんGDPでそれ分かるんだけど、給料という具体的にイメージできるもので比較してみたほうが分かりやすいかなと思ったもので。


ちょっと待ってインフレ率は?

うーん、確かに平均年収は上がってないかもしれないけど、日本はインフレもしてないから別にいいんじゃない? と思った人がもしかするといるかもしれない。ちょっと考えると、他国の平均年収と物価が上がって、日本だけ現状維持、というのが、輸入に頼っている日本にとって危ういことであることはすぐ気付くとは思うけど、ちょっと絵にでもしてみよう。

こんな感じかな。

実際は、イギリスのインフレは1995年から2015年で50%進んでいるので、給料が30%増えても物価が50%上がっているという状況で、この絵の外国人みたいにやったね!みたいなことはないのだけど、まぁこの方が分かりやすいから突っ込みはスルーで。

絵にすると分かるのは、国内だけに目を向けていると何か全然問題ないように見えてしまう、ということ。何かがおかしいと気付くのは、海外の製品を購入しようとした時や、海外に旅行に行って見た時、だろう。昔は840ドルで買えたものが、今は1100ドル出さないと買えず、しかも給料は変わっていないのだから。




日本の物価が割安になれば、海外から旅行客が増えるし、輸出もどんどん増えて、儲かりまくった結果、日本の平均年収も妥当な水準に達するんじゃない? とか、そんなことも思ったのだけど、ちょっと難しそうなので今回はこれまで。



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